Cubit

Cubit 概要

先進的なメッシュ生成ソフトウェア

Cubit は、複雑なFEA/CFD シミュレーションのための、商用グレードハイエンドプリプロセッサです。サンディア国立研究所で開発され、高い実績を誇るソフトウェア CUBIT™ をベースにしています。非常に困難なシミュレーション問題を解決するため、Coreform(旧csimsoft)とサンディア国立研究所は、四半世紀近くに渡りCUBIT の共同開発に取り組んできました。同じく困難なシミュレーションに挑戦する商用/アカデミックユーザにとって、Cubit は頼もしいツールとなるでしょう。


Cubit ラインナップ

FEA とCFD のニーズに合わせ、Cubit には3種類の機能が用意されています。

Cubit FEA は、FEA ユーザのニーズに特化した機能とアルゴリズムを備えています。Cubit CFD には、困難なCFD シミュレーションを可能にする、強力なツールと境界層機能があります。Cubit Pro は、Cubit FEA と Cubit CFD の全機能をロバストなパッケージで提供します。

> Cubit 各バージョンの比較


Cubit の機能

Cubit

Cubit は、FEA/CFD プリプロセッサの業界標準を引き上げます。今や世界中の企業が、FEA/CFD 解析におけるメッシュ生成の重要性を認識しています。Cubit を使った高品質なメッシュ生成により、私たちのカスタマーは最良の結果を得ることができます。困難なシミュレーションにCubit が選ばれる理由をお見せしましょう。

Smart Meshing Tool 

Cubit のSmart Meshing は、与えられたジオメトリに対して最高品質のメッシングを可能にします。また、リファインメント/再メッシングのためのツールも備えています。

Cubit は、ジオメトリに応じて最適なメッシュスキームを自動選択できます。ユーザ設定によってメッシュスキームの適用順位を決定し、メッシュサイズを自動設定することで、モデルに対して最高品質のメッシュ設定を可能にします。メッシング後は、事前に設定された品質パラメータで品質検査を行い、様々なスムージングアルゴリズムを用いて、必要なメッシュ品質を実現します。また、ユーザの求める精密なメッシュを実現するために、全体/局所的にメッシュリファインを行うことができます。

ITEM ウィザード

Immersive Topology Environment for Meshing (ITEM) は、メッシングプロセスをガイドするウィザードツールです。Power Tool を使用することで、ジオメトリクリーンアップを簡単に行い、可能な限り最高品質のメッシュ生成を実現します。

ITEM プロセス:

  • ジオメトリのインポート/作成
  • メッシュパラメータの設定
  • ジオメトリ準備
  • メッシュ生成
  • メッシュ品質の検証
  • 境界条件の設定
  • メッシュのエクスポート

ジオメトリ作成

メッシングのためのジオメトリ準備は、作業時間のうち65%以上もの割合を占めています。Cubit の強力なツールは、ジオメトリのクリーンアップ・デフィーチャーをより簡単化し、作業時間の短縮に貢献します。

Cubit でのジオメトリ作成には、主に3つの方法があります。

  • ジオメトリプリミティブによるモデル構築
  • バーテックス、カーブ、サーフェスからのボトムアップ作成
  • 他アプリケーションからのCAD ファイルのインポート

Cubitは、多くの一般的なCADフォーマットに対応しています。詳しくは Cubit Data Translators をご覧ください。

ジオメトリの変形

Cubit の変形 (transform) 操作で、ジオメトリエンティティを修正することができます。利用できる操作にはalign、copy、move、reflect、restore、rotate、そして scale が含まれます。

ブーリアン操作

Cubit の強力なブーリアン (boolean) 操作では、ジオメトリエンティティの交差(intersect)、減算(subtract)、結合(unite) が可能です。

ジオメトリ分解

3次元ソリッドにオールヘキサメッシュを生成するためには、しばしばジオメトリの分解が必要になります。Cubit のウェブカット(web cut) は、カッティングツールを用いて既存のボディを複数の部分に分割することを指します。Cubit にはウェブカットを行うための様々なメソッドがあります。

Cubit Tutorials チュートリアルで分解ツールの使い方を見る

クリーンアップ/デフィーチャー

CAD プログラムからインポートしたモデルは、メッシュを生成するにはディティールが細かすぎる、あるいは逆に情報が不足していることがあります。このような問題を解決するため、Cubit は優れたクリーンアップ/デフィーチャーツールを備えています。

  • Healing
  • Tweaking Geometry
  • Removing Geometric Features
  • Automatic Geometry Clean-up
  • Regularizing Geometry
  • Finding Surface Overlap
  • Validating Geometry
  • Debugging Geometry
  • Trimming and Extending Curves
  • Stitching Sheet Bodies
  • Defeaturing Tool
  • ...and many more

パワーツール

Cubit のパワーツールは、メッシュ生成前のジオメトリの問題特定を支援し、ジオメトリ修正のためのソリューションを提示します。メッシュ生成後は、様々なメトリクスとユーザが設定した数値に基づいてメッシュ品質を検査します。

  • Geometry Tree
  • Diagnose Geometry
  • Defeature Geometry
  • Diagnose Meshability
  • Diagnose Mesh Quality
  • ITEM
ジオメトリツリー

パワーツールのジオメトリツリーでは、モデル内の全エンティティの階層(親子関係)を確認できます。ツリーには、境界条件、グループ、ジオメトリエンティティ、境界層などが含まれます。ツリー上でエンティティを選択すると、グラフィックウィンドウ内での同一エンティティも選択されます。また、ジオメトリツリーでのコンテキストメニュー(右クリックメニュー)は、選択したアイテムの種類や数によって内容が変わります。

ジオメトリの診断・デフィーチャー

ジオメトリ診断・デフィーチャーパワーツールには、ジオメトリの診断と解析・問題特定・修復のためのツールが含まれます。

メッシング可能性・メッシュ品質診断

メッシング可能性診断パワーツールを使って、モデルがメッシング可能であることを確認しましょう。Cubit がモデルを検査して、メッシング不可能なサーフェス・ボリュームを特定し、問題解決のためのソリューションを表示します。メッシュ生成後は、メッシュ品質診断パワーツールが要素の品質を検査します。様々な視覚化オプションで要素品質を表示できるだけでなく、品質がデフォルト/ユーザ指定の閾値に満たない全ての要素について警告します。要素品質が許容範囲外であれば、Cubit がメッシュ改善ソリューションを表示します。

スクリプト、ジャーナルファイル、パラメータ化

Cubit の高度なコマンド言語は、ジャーナルファイルとして保存することができます。そうしたスクリプトを用いることで、モデル構築のパラメータ化による設計感度の測定や、メッシングプロセスで使用したコマンドの保存・反復実行が可能になります。

Cubit コマンドをジャーナルファイルに保存し、再使用・共有することができます。このジャーナルファイルを利用すれば、特定のタスクやメッシングプロセス全体の自動化が可能です。また、Cubit のコマンドラインはPython スクリプトにも対応しています。

Cubit GUI コマンドは、ヒストリーウィンドウと、ハードドライブ上のテンポラリジャーナルファイルに自動で保存されます。こうして保存されたジャーナルファイルは、Cubit コマンド言語の学習に役立ちます。また、ジャーナルファイルを作成・再生することで、解析モデル作成プロセスの一部/全体を複製することができます。

Cubit では、モデル構築をパラメータ化し、設計感度を評価することができます。オブジェクトの寸法パラメータをスクリプト内で定義すれば、それを調節することで簡単にジオメトリを修正できるようになります。

境界条件

Cubit は、サイドセット、ノードセット、エレメントブロック、そしてジオメトリエンティティへの境界条件設定に対応しています。Cubit FEA/CFD ではそれぞれ多様なFEA/CFD 境界条件の設定、Cubit Pro では両方の境界条件設定が可能です。

対応フォーマット

Cubit で生成したメッシュは、設定した境界条件と合わせて、様々な標準FEA/CFD フォーマットでのエクスポートが可能です。Cubit がご希望のフォーマットに対応していない場合、Cubit パブリックメッシュエクスポートAPI により、あらゆるファイルフォーマットへのインポーター/エクスポーターをユーザ自身で開発することができます。

Learn More 対応フォーマットの詳細

カスタムコンポーネント

Cubit ユーザは、Cubit Interface API(C++ & Python)を使って、特定の種類の問題の解決に特化したカスタムコンポーネントを開発しています。Cubit のGUI コンポーネントは拡張/変更可能なので、ユーザのニーズに合わせてインターフェースをカスタマイズすることができます。

直感的な作業環境

Cubit は、広範なコマンド言語による便利なコマンドラインインタフェースと、洗練されたGUI 環境の両方を備えています。


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