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Trelis ネットワークインストールガイド

Trelis にようこそ! このガイドでは、ネットワーク上でのTrelis のフローティングライセンスのセットアップとアクティベートについて説明します。フローティングライセンスのセットアップには以下の3つの手順があります。

  • RLM-Server ソフトを、ライセンスサーバーとするマシンにインストールする。
  • ライセンスサーバー上でフローティングライセンスをアクティベートする。
  • Trelis を各々のクライアントのマシンにインストールし、ライセンスサーバーのロケーションを指定する。

ノート: このインストールガイドでは、デフォルトのパスとポート番号の使用を前提としています。実際にインストールするロケーションと使用するポート番号に応じて操作内容を変更してください。


RLM-Server のインストール

インストール前のセットアップ

RLM-Server をインストールする前に、ライセンスサーバーとして使用するコンピュータを選びます。

  • このコンピュータは、内部ネットワーク上のクライアントがアクセス可能でなければなりません。
  • このコンピュータはライセンスサーバー専用である必要はありません。
  • このコンピュータは、クライアントがライセンスを使用している間、常に稼働中でなければなりません。
  • ライセンスの使用には、My Licenses にあるプロダクトキーが必要になります。

RLM-Server をインストールする

適切なRLM-Server インストールファイルを実行してください。RLM-Server はDownloads からダウンロードできます。

プラットフォーム ファイル名 デフォルトのインストールフォルダ
Windows RLM-Server-16.1-Win64.exe C:\Program Files\RLM-Server
Linux RLM-Server-16.1-Lin64.sh /opt/RLM-Server
Linux でのインストール

Linux マシン上でRLM-Server をインストールするには、su - あるいはsudo コマンドを使ってルート権限を取得します。

$ sudo sh <installation name>
そして 現在のユーザのパスワードを入力します

または

$ su -
そして ルート権限のパスワードを入力してから、
sh <installation name>


Trelis ライセンスのアクティベート

RLM-Server インストールフォルダには有効なTrelis ライセンスファイルを置く必要があります。ライセンスファイルは、インターネット上でcsimsoft サーバーとやり取りをするアクティベーションユーティリティを用いて取得するか、My Licenses からダウンロードすることができます。

ライセンスサーバーがインターネットにつながっている場合:

  1. RLM-Server のインストールフォルダまでナビゲートします。(上の表を参照)
  2. RLM Activation GUI またはコマンドラインオプションを使ってアクティベートします:
    • オプション 1: RLM Activation GUI. rlm_activate を実行して、RLM Activate ウィンドウを起動します。プロダクトキーとサーバー名(My Licenses 上でライセンスサーバーを特定するため)を入力して、Activate をクリックします。

      Activate Server

    • オプション 2: コマンドラインアクティベーション. ルート権限で rlm_activate --activate <product_key> <hostname> を実行します。<product_key> にはライセンスのプロダクトキーを、<hostname> にはサーバー名を入力します。サーバー名の入力は任意ですが、My Licenses のライセンス一覧からサーバーを特定する際に役立ちます。

      Activate Server

ライセンスサーバーがインターネットにつながっていない場合:

  1. コマンドプロンプトあるいはターミナルウィンドウを開いて、RLM-Server のインストールフォルダまでナビゲートします。
  2. rlmutil rlmhostid ether を実行して、サーバーのホストID を取得します。
  3. インターネットにつながっているコンピュータ上でMy Licenses 上のTrelis license にアクセスし、ページの最下部のAdd Activation を選択します。
  4. サーバー名とホストIDを入力し、Add Activation をクリックします。
  5. アクティベーションリストにアクティベーションが表示されます。アクティベーションの横のアイコンをクリックしてライセンスファイルをダウンロードします。
  6. ライセンスファイルをRLM-Server のインストールフォルダに保存します。

新しいライセンスファイルを取得するにはサーバーの再起動が必要になることがあります。(マシンを再起動する必要はありません。)csimsoft サーバーが稼働していることを確認します。サーバー上のウェブブラウザでhttp://localhost:5054/と入力します。Reprise License Server Administration ページが開くはずです。左の欄のStatus(状態) をクリックすると3つの表が表示されます。ISV サーバーの表でcsimsoft ポート5055 が稼働中(Running:Yes) でない場合、左の欄のReread/Restart Servers(サーバーの再読み込み/再起動) をクリックし、もう一度Status をクリックして確認します。

ファイアウォールの環境設定

デフォルトではRLM-Server はtcp:5053 を使用し、tcp:5054 上でウェブ管理インターフェイスが稼働し、csimsoft ISV サーバー用に追加ポート(tcp:5055)を使用します。必要に応じて、ライセンスファイルのポート番号を編集することができます。例えば、既に5055 ポートを使用する他のプログラムのRLM インストーラを持っている場合、csimsoft 用のポートを新たに割り当てることができます。

サーバー上のライセンスファイルの5053 ポートを変更した場合、クライアントのライセンスファイルのポートもサーバーのライセンスファイルのポートと一致していなくてはなりません。

ポート番号が決定したら、ファイアウォールを調節して全てのポートにライセンスサーバーの回線を許可することができます。


Trelis クライアントインストール

サーバーと同じOS だけでなく、異なるOS で稼働しているクライアントでも、同じフローティングライセンスを共有できます。

Trelis を使用する予定のクライアントに、それぞれ適切なTrelis インストーラをインストールしてください。アカウントのMy Downloads からダウンロードできます。

プラットフォーム ファイル名 デフォルトのインストールフォルダ
Windows Trelis-16.1.0-Win64.exe C:\Program Files\Trelis 16.1
Linux Red Hat Trelis-16.1.0-Lin64.rpm /opt/Trelis 16.1

RLM-Server を使用するためのクライアント設定

あるネットワーク上では、Trelis は自動でネットワークライセンスサーバーを特定します。そうでない場合は、Trelis をライセンスサーバーにアクセスさせる必要があります。

  1. Trelis を起動します。Trelis がライセンスサーバーを特定できる場合、Trelis が起動します。サーバーにつながらない場合、Product Activation ウィンドウが開きます。
  2. Floating: Connect to a license server をクリックします。
  3. ライセンスサーバー(RLM-Server がインストールされているサーバー)のサーバー名かIPアドレスと、ポート番号(デフォルトでは5053)を入力します。
  4. Connect をクリックします。
Floating: Connect to a license server

RLM-Server サーバーマシン上でのTrelis の使用

ライセンスサーバーと同じマシン上でTrelis を使用する場合、上記の説明に従ってRLM-Server をインストールし、その後にTrelis をインストールします。Trelis がライセンスサーバーを認識し、起動します。もしProduct Activation ウィンドウが表示された場合、Floating: Connect to a license server を選択し、サーバーはlocalhost にしておきます。

ネットワーク上でのTrelis のセットアップに関して疑問点がありましたら、support@jpmandt.com までご連絡ください。